鼻水したたって 困る

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ときめもじーえすつー
某みう氏は太郎さん攻略したかなぁ…(´`)
ということで太郎さん話。

月はめぐる、星もめぐる、君だってきっと

夜の森林公園は静まり返り、狂おしく猛る僕の心臓を、抑えてくれるような気がした。
―――どうして、彼女は。
僕の言う通りにしてきたり、でも僕の願わない形で、僕は従って彼女が逆らって?
僕はおかしいのか?
ひどく混乱していた。どうして彼女だけは他の誰とも違うのだろう。彼女の瞳は僕の全てを見透かしてしまいそうでとても、恐い。
覚束ない足取りで公園の出口を目指して歩く。夜空には小さな星屑と細く尖った三日月が、僕を嘲笑うように浮いていた。


静謐さからかけ離された鉄の塊が、クラクションを鳴らして僕の目の前を通りすぎた。そうすると、ぽつん、ぽつんと点る街灯だけが僕の視界を照らす。
ずきんと胸が苦しくなる。僕が二年生で、彼女がまだ一年生の頃の…僕が『カノジョ』だと思っていた先輩の、卒業式。あの日を思い出すのは、いつも彼女の泣きそうな顔を見た後だ。
泣きたいのは僕の方だ。自分ばかり苦しそうな顔をしないでくれ。我慢の限界なのは、僕なんだ。
ねぇお願いだから、悲しそうな顔なんてしないで。隠れて涙なんて流さないで。真摯な眼差しを僕に向けないで。浄化されてしまいそうなんだ。
恋愛というゲームに勝ち続けるには、君はとっても目障りな存在の筈なのに。このまま倒れこんでしまいたくなる。勝つ気も負ける気も、失せているのかもしれない。ただ、僕のプライドだけが頷いてくれない。揺らぐ僕の精神を何とか保っているのはこれのおかげなのだから、僕は最後までゲームを続けなければならない。いつか、このプライドが打ち崩れた時には、その時は、僕は。
考えたら涙が溢れてきた。なんて虫が良すぎるんだろう、僕は。彼女を愛しく思い始めているなんて、狡すぎる。じゃあ今まで僕が行ってきたことはどうする。もう消せない、真実は上書きできない。なのに、彼女に軽蔑されるのが嫌だ、なんて。最低なことばかりしてきたのに、こんなに醜い人間であることを知られたくないのに、彼女なら受け止めてくれるんじゃないか、なんて、戯れ言だ。
街灯がぼんやり照らす白いガードレールに腰かけた。嗚咽が止まらなくて、これ以上歩いてなんていられなかった。情けなくて、誰かに見られるかもと、尚更。
白い三日月はもう大分西の空に傾いていた。東の空はまだ暗い。でもいつか、いつの間にか太陽は昇っているのだろう。またすぐに朝がやって来て、明日になるのだろう。
でも、どうせなら、今夜の内に彼女の記憶から僕を、僕の記憶から彼女を消し去って、こんな苦しいわだかまりを無くして欲しい。僕の一番純粋で、一番狡い願いを、一番輝く星は聞き入れてくれないだろう。





ナンパ君に頼んでデイジーをキズもの←にしようとした太郎さんが結局そんなことできない、と助け出した後の森林公園with太郎さん視点。長いな。
太郎さんが登場時からきもちわるすぎて、ネタキャラとして大好きだったんですが、攻略してみないとやっぱりわからないものですね、キャラの良さって。太郎さん、愛しくなりました。ちょっと頭とか精神とかが弱くって好きです。庇護欲をちょこっとくすぐられる。

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